日本の切り絵の歴史とは?中国やヨーロッパとの違いはあるの?

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皆さん、切り絵の歴史についてどれくらい知っていますか?

切り絵をやられている方でも、案外切り絵の歴史について、知らない人も多いと思います。

ましてや、切り絵初心者であれば尚更ですね。

今回は、そんな方の為に

  • 切り絵とは
  • 日本の切り絵の歴史について
  • 中国やヨーロッパとの違いについて
  • 日本の切り絵を盛り上げる為に設立された日本きりえ協会

について説明していきたいと思います。

切り絵の歴史に少しでも興味があるなら是非参考にして下さい!

目次

切り絵とは

切り絵の歴史について説明する前に、まず切り絵とは、そもそもなんでしょうか?

切り絵とは、黒紙をハサミやアートナイフで切り抜き、切り抜いた黒紙の下に白紙を貼り付け黒と白の2種類で絵を表現する技法です。

また、逆抜きという別の技法もあり、他にも切り絵に色紙などを利用してカラー切り絵にしたり、折り紙などで細かい花柄を切り鶴などを折ったりする立体切り絵というものもあります。

切り絵に詳しく無い方だと「あぁー、ハサミで切るやつでしょ?」と思う方もいるでしょう。

確かにハサミで切る切り絵もありますが、そちらは紙切りという言い方をしますね!

アニメの切り絵や、本当に細かい切り絵などを作成する場合は、ハサミでは無くアートナイフなど専用の道具を使用して切っている方が多いですね。

では、切り絵とは何かが分かったと思いますので、次に切り絵の歴史について説明していきたいと思います。

日本の切り絵の歴史とは?

昔からある切り絵ですが、時を経つにつれて、独自の変化を得て現在の切り絵になっています。

日本では紙切りという伝統工芸が江戸時代(西暦1603年~1863年)に流行ったそうです。

紙切りは、落語の合間に見に来てくれたお客様に対して行われていた様で、ハサミで紙を切りながら絵柄を切っていた様ですね。

また切っている間もお客さん達を楽しませる様に話しながら切りながら作品をその場で作っていた様で、そういう人達を紙切り師と呼んでいたそうです。

冒頭でも説明しましたが、恐らくこの印象が現代の「あぁー、ハサミで切るやつでしょう?」というイメージが根付いたのでは無いかと思います。

それから紙切りが時代を得て変化したのがアートナイフで作品を切り上げる切り絵なのでしょう。

日本の切り絵の歴史について説明しましたが、切り絵は日本だけのものではありません。

次は、世界の切り絵について説明していきたいと思います。

中国やヨーロッパとの違いについて

切り絵は日本だけでは無く世界中の各地で昔からやられていました。

切り絵の発祥がどこか・・・」という事については調べてみましたが分かりませんでした。

恐らくそれ程、昔から切り絵が各国にあったんでしょう。

では、各国の昔の切り絵が日本と、どの様な違いがあり、いつくらいから流行り出したかについて説明していきたいと思います。

中国

中国の切り絵について説明していきます。

中国では剪紙(せんし)と言う中国の伝統的な民間芸術がありました。

こちらは、花や動物、日常風景や生活習慣などを切り絵(紙切り)の様にハサミなどを使用して紙で表したものになります。

こちらの剪紙には意味を込められて作られており、完成したものを日常的に使用している物などに貼り付けたり、お祝い事などの際に貼り付けたりしていた様です。

またその歴史は、とても古く西暦541年には既に剪紙があったようです。

どこが切り絵の発祥か明確には分かりませんが、それ程昔にあるのですから、もしかしたら中国が切り絵の発祥なのかもしれませんね。

スイス

次にスイスの切り絵について紹介します。

スイスでは19世紀初頭(19世紀=西暦1801年~1900年)にペイダンオー地方という所で切り絵が流行ったそうです。

スイス切り絵は自然なもの(動物、風景など)をモチーフにしたの特徴であり、今でも伝統工芸として受け継がれている様ですよ!

またドイツでは(Scherenschnitte) と呼ばれている様です。

フランス

フランスの切り絵についての説明になります。

フランスでは、カニヴェという修道女達が手仕事でカトリックの聖画にレース状にした切り絵細工で装飾したのが18世紀頃に発達しました。

そして18世紀の中頃にdentelles méchaniques という機会で制作する紙細工に移行されたようです。

またdecoupageというものもあり、同じ場所で切り絵が別々の独自の成長を辿っているのは面白いですよね

この様に、各地では今の切り絵とは少し違いがあると思いますが、紙を切って何かを作り上げる文化があったのでしょう。

こうして見ると各国の歴史と共に切り絵が伝統工芸になったり、機械で作られるようになったりと国独自の変化が見られますね。

では、そんな切り絵をより多くの人に知ってもらう為の活動している方々がいますので、そちらを紹介していきたいと思います!

日本の切り絵を盛り上げる為に設立された日本きりえ協会

日本では、切り絵について追求した人達の集まりがあります。

それが日本きりえ協会!

こちらは作家、愛好家、評論家の方々が集まり1978年に切り絵を多くの人達に知ってもらう為に設立した様です。

多くの人に知ってもらう活動の一つとして美術展を設立し1978年から毎年展示会等を開催しているみたいですね。

こちらの美術展では様々な人が自身の切り絵作品を出展しており、その数々の作品はもはや芸術レベル!

他にも研究会、スケッチ会、懇親会などの活動も行っている様で、切り絵に情熱を持つ人達が集結するようです。

また、国際交流として他国などでも切り絵の展示会などをされている様です。

まとめ

今回は切り絵についてと各国の切り絵の歴史についてまとめてみました。

  • 切り絵は世界中で昔からある
  • 各国で独自の変化などがある
  • 切り絵を、もっと多くの人に知って貰う為に日本きりえ協会が設立された

案外知らない事とかあったのでは無いでしょうか?

この記事では初心者に対して分かり易く切り絵について説明しましたが、もしこの記事を見て少しでも興味が沸いたなら、一度切り絵を始めてみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

みなさんこんにちは。
コープと申します。

このブログでは、切り絵初心者の方がどうすれば上手く切れるかについて説明などしています。

コープについて
現在社会人をしながら趣味で切り絵をやっております。
大学生の頃から切り絵を始めました。

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