切り絵にやっている方や興味がある方であれば、「切り絵と切り紙の違いって何?」と疑問に思った事は無いでしょうか?
似た様な感じで捉えている人も居れば、明確に違うと思う方もいるでしょう。
そこで、今回は切り絵と切り紙の違いについて説明していきますので、2つの違いについての判断材料として参考にして下さい!
また、記事の最後には切り絵と切り紙のどちらが簡単なのかについてもまとめましたのでご覧ください。
切り絵と切り紙の違いについて
切り絵と切り紙の違いを明確に分かる人は少ないのでは無いでしょうか?
結論から言うと、切り絵と切り紙の違いは下記2つになります。
- 作るまでの工程
- 完成後の作品
これだけでは、分からないと思いますので、2つについて詳しく説明していきますね。
作るまでの工程
切り絵と切り紙の違い1つ目は作る工程になりますね。
【切り絵の場合】
下絵と紙を重ねてアートナイフで切る
絵を切る
切り絵は、下絵と切り絵用の紙を重ねた後に下絵を元にアートナイフを使用して切っていきます。
また、切り絵の場合は基本、絵(人物、風景、花、動物)などを切っていきますね。
それでは、切り紙の場合はどうでしょうか?
【切り紙の場合】
折り紙等を折り曲げてハサミで切る
模様を切る
切り紙の場合は、切り絵と違って下絵を用意せず、尚且つ紙を折り曲げてハサミを使用して切っていきます。
また、切り紙の場合は基本、模様(花、家紋)などを切っていきますね。
以上の事から切り絵と切り紙の作る工程での違いは下記3つになります。
- 下絵を使用するか、しないか
- 切る道具がアートナイフかハサミなのか
- 切る題材が絵なのか模様なのか
完成後の作品
次は、完成後の作品の違いについて説明します。
切り絵と切り紙の違いは
- 完成後の作品が具象的か抽象的なのか
ですね。
切り絵の場合は絵を切る為、完成後の作品は具体的です。
直接それとわかるようなはっきりした形を持った作品になりますね。
一方、切り紙の場合は抽象的で、見る人によっては、色々な判断が下せる要素があります。
例えば、完成後の作品が猫だとしましょう。
その場合、切り絵であれば具体的に切る為、完成後の作品を見た方は猫の種類まで認識する事が出来るでしょう。
ですが、切り紙の場合は、完成した作品が猫であっても、種類まで分からない様になっていますので、見た人の感性次第で、作品の猫は、どんな種類にでもなる事でしょう。
その為、上記でも言いましたが、切り絵と切り紙の違いは、具象的か抽象的なのかになります。
以上が切り絵と切り紙の違いになります。
切り紙と切り紙の違いについてはここまで説明した2点を意識して頂ければ良いと思いますが、ハサミを使用して作った作品を切り絵と言う人もいますし、完成後の作品が具体的であっても切り紙と呼ぶ場合もありますので、結局は作った製作者が切り絵と言えば切り絵ですし、切り紙と言えば切り紙なのでは無いでしょうか?
しかし、切り絵と切り紙の基本的な違いについてはこれまで説明した事を参考にして頂ければ問題無いでしょう。
切り絵と切り紙はどっちが簡単にできるの?
これから、切り絵か、あるいは切り紙を始めようと考えている方の中には、「どっちが簡単なの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
どちらが簡単かと言えば、切り紙になります。
ただし!
これは、時と場合によりますね。
そもそも、切り絵と切り紙は似ている様で全然違います。
例えば、同じ図案を切るとしましょう。
難しい絵と簡単な絵を切る場合、難しい絵であれば切り絵の様にアートナイフで切った方が簡単に、そして綺麗に切れる事でしょう。
ですが、簡単な絵を切る場合であればアートナイフを使用するよりも切り紙の様にハサミで切った方が簡単ですし、早いですね。
この様に、時と場合によって、難易度というのは変化していきます。
それでも、敢えてどちらが簡単かと言うのであれば、やはり切り紙ですね。
切り紙は、幼稚園や保育園などで知育教育の一環としてもやられている為、簡単なもであれば5歳の子供でも出来るので、初心者がやり始めるハードルの低さで言えば切り紙でしょう。
ただ、簡単か難しいかで決めるのでは無くて、自分がどの様な作品を作りたいかで決めるのをオススメします。
まとめ
今回は切り絵と切り紙の違いについてまとめてみました。
- 下絵を使用するか、しないか
- 切る道具がアートナイフかハサミなのか
- 切る題材が絵なのか模様なのか
- 完成後の作品が具象的か抽象的なのか
切り絵も切り紙も、どちらも面白いので、気になった方は是非一度挑戦してみてはいかがでしょうか?
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